手書き製図とCADは何が違う?メリットデメリットで比較!


低コストで製図環境を整えられる

CADで製図をする環境を整えるためには、まずは色々な設備を用意しなければなりません。初期コストとして、数十万円かかることもよくあります。それに対して手書き製図に必須な道具は、紙や鉛筆に定規など、比較的安いです。高級品にこだわらなければ、初期コストが安く済みます。そして、必要に応じて、器材を追加していくということが可能です。

場所を選ばず製図を行える

製図作業は、建築現場で簡単な図面の修正を行うなど、パソコンがない環境でも必要になることがあります。その場合、CADは使用することができません。ノートパソコンやタブレットを持っていくことも可能ですが、常に持ち歩いているとは限りません。それに対して手書き製図は、紙と鉛筆があれば可能です。紙も鉛筆も、常に持ち歩くことは難しくありません。さらに、コンビニで買うなど、現地調達も容易です。そうして、どのような環境でも製図作業ができるのが、手書き製図のメリットです。

製図作業の効率がCADに劣る

CADは、同じ図面をコピーしたり、間違えてしまった部分を修正したりすることが、簡単にできます。しかし、手書き製図は、そういった作業を全て手で行わなければならず、非効率です。そうして、作業完了までに時間がかかってしまうのが、デメリットのひとつです。

クオリティが不安定になりやすい

CADは、使用する線の太さや文字のフォントなどを統一することができるため、誰が製図をしたとしても、一定のクオリティを保ちやすいです。しかし、手書き製図の場合、書く人のスキルによって、クオリティが大きく変わるというデメリットがあります。人によって線の太さや濃さが違うと、ひとつの図面を分担して作るということがやりにくいです。また、文字や数字が汚くて読めないということもあるかもしれません。

電気CADとは電気設備にまつわる業務において、配線図や電気回路などの設計・製図をサポートする設計支援システムです。